仕事と育児。そして家事。何を大切にするべきか?パパ美容室経営者

  • 2024年4月13日
  • 2024年4月18日
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今回は、仕事と家庭、特に育児というテーマでお話しさせて頂きます。何かを成し遂げるためには何かを犠牲にしなければならないことは確かですが、何を大切にし何を捨てるべきかは時に立ち止まって、慎重に考える必要があります。

時間が経ってから、「これを大事にすべきだった」と気づいた時には遅かったという事になったら大きな後悔を残してしまう事にならないよう気をつけなくてはなりません。

私自身、育児、家事等、家庭でのの時間を非常に大切にしており、仕事とのバランスを重要視しているのですが、これはパートナーとの関係や自分の価値観によって優先順位が変わります。

正解はありませんので、自分にとって、そして家族にとって本当に大切なものを守れていればそれで良いと思います。

また、家庭を大切にしたいと考える美容師や経営者がいる場合、個人の意思だけではどうにもできない部分もありすので、会社としてもサポートする環境を整えるべきで、それも一つ経営者の役割ではないかと。

おかげさまで、私はスタッフの協力と現在の環境により、仕事と育児の両方で時間を確保できており、これができていることに感謝しています。

父親として、経営者として両方の目線から書きたいと思いますので、ぜひ最後までお読み下さい。

本当にそれでいいのか?

全国で活躍するパパさんに一つ考えていただきたいことがあります。本当にそれでいいのか?と。

家族のために仕事を頑張っているが、子育てにはほぼ参戦できていない。もしくは目的の達成のためには子と遊ぶ時間も犠牲にしなくてはならない。と考えている。

それは本当に自分が大切にしたいものを守れているのか。時には立ち止まって考えてみる時間も必要ではないでしょうか?

この問いに答えはありません。家族間の共通認識ができていてライフスタイルに合っているならばそれがその家族の正解です。それぞれの考え方があり、他の家族と比べる必要はありません。しかし、共通認識が取れていなかったり、実は自分の大切にしたい事と逆行しているとすれば、見直す必要があります。

仕事と育児と家事。今の私の現状とルーティーン。

現在、2人目の子どもが生まれたばかりで絶賛授乳期間中です。

日々のルーティンは、夜8時に長男を寝かしつけ、そのまま就寝。深夜3時ごろに妻と交代し、朝までの時間を担当します。3時から朝まで、赤ちゃんが寝ている時間は仕事をするようにしているのですが、この時間が意外に良くて集中して仕事が進みます。

朝には息子が起きてくれば、朝食の準備と食器洗い、前夜に回した洗濯物を畳むなどを行います。

息子の着替えや歯磨きもその日の状況によって決まります。

息子の保育園の送り迎えは今、私が担当しています。自転車で保育園まで送った後、出勤。その後は保育園のお迎えに行き、週に一回スイミングに通っています。

夜の担当は日によって変わりますが、お風呂、息子のご飯、洗い物、等をその日の流れで分担してやっていきます。

赤ちゃんのので世話に関しても、入浴、オムツ替え、着替え、等、毎日する事は基本的に習得しているつもりではあります。

ずっとそうではなかった

今はある程度家事も育児もコンプリートできた状態(自分の評価で妻からの評価ではありません。笑)ではありますが、最初からこのような生活をしていたわけではありません。

開業し、長男が生まれた当初は、10時半から予約を取り、夜の9時半まで予約枠を開放していました。実際は、家に帰るのが10時半頃でした。

この頃はやっているつもりで、今思うとほとんどの家事を妻がやってくれていて、把握できていない状況だったなと感じます。

ハサミを置いて、現場を引退してからは少しずつ、家事も覚え関わるボリュームを増やしていったのでづが

2人目の子供が妊娠している時、奥さんが出産前に入院した事が大きなきっかけになりました。その時、1週間ほど入院している間に、朝から晩までの家事と育児を全て担う状況になり、この時初めて、家庭で必要とされる基本的な仕事をすべて一通り知ることになりました。

自分はやっているつもりでも、まだまだ見えない所にこんなにも仕事があるんだなと実感した時間でいい機会だったなと感じます。

家事と育児。経験してよかった事

何がどんなに大変なのか。を知れる。

家事と育児の大変さを実際に体験しないとわからないもんだ。と、痛感しています。

例えば、保育園の送り迎えには、ただ自転車に乗って送り届け、迎えに行って終了という仕事ではありません。

家を出る時に子供は素直には言う事を聞いてくれません。毎日のように、保育園についてからもスムーズに行かない事態に直面します。

さらに、迎えに行った際には、子供が走り回ったり謎の隠れんぼが始まったり。危ないから一人で走っていかないでね。と言った直後に走り出したり。言葉で言っても伝わる年齢ではありません。

とにかく戦いです。もはや戦争。

これが日々継続することで精神的な負担が増大し、どんどん体も心も疲労が蓄積する事を身をもって学びました。

これまでたまに送り迎えもやってはいたのですが、週に一回程度では気付くことはできませんでした。

定期的に行うことでその重さを実感し、家庭内の仕事がいかに大変かを理解するきっかけとなったわけです。

また、妻が退院後、動きが制限されている状態ではあったのですが家事の一部を担当してくれるだけで精神的な負担が大きく軽減されることを感じました。

全てを一人でやるという負担と、一部やってくれるだけでこんなにも違うのか。という感覚。そして家事の一つ一つが、その日の気持ちにどれだけ影響するか、それがどれだけストレスの溜まることかを知り、たとえ小さな手伝いでも精神的な楽さに繋がることを学びました。

何がどれだけ大変なのか。を知る事は家庭内の関係を円滑に構築していく上では非常に重要なのではないでしょうか。

どちら側からもあると思うのでうが、しんどさを理解してくれない。悩みを理解しようとしてくれない。これはすれ違いの第一歩ですよね。

見れて良かった瞬間

家庭の時間を優先してきてよかったなと思う事や教えられる事が多々あります。子供が初めて立つ瞬間を見れたり、言葉を話すようになり新しい単語を言えるようになったり、自転車に乗れるようになったり、他にも多くの初めての瞬間に立ち会うことができました。

また、子供の入園式や運動会などの一生に一度の行事にも参加することができました。

運動会は毎年あるかもしれませんが、「3歳の運動会」は一生に一回しかないわけで、そういった貴重な姿を見逃さずに済んだのは、とても幸運だと思っています。

このように、我が子の大切な成長の瞬間を目の当たりにできたことは、親としても、一人の人間としても、計り知れない価値があると感じていますし、これだけは犠牲にしてはいけない時間だと考えています。

家族との絆

子供のためにも、そして自分自身のためにも、家族としての時間を共に過ごすことの長さや濃さは、関係を深める上でとても大切だと感じています。

特に、一緒に育児や家事を経験が増える事で、苦労や喜びを共有することができ、それが夫婦の絆を強化します。

この人でないといけない理由、という事を考えたり、なんで私なの?と理由を尋ねたりした事はありませんか?

見た目が良い、優しい、価値観が合うなど、理由はいくつもありますが、そういった特質を持つ人は他にもたくさんいます。私の持論ですが、付き合いたてのパートナーだとしたら、同じ条件の人は山ほどいて、その瞬間あなたでないといけない理由は探す方が難しい。

しかし、時間や感情の共有をしてきた人は、世界にその人だけ。という事になってきます。唯一無二の存在に少しずつなっていくわけです。それが、この人でないといけない理由になっていくのではないでしょうか。

家事や育児を通じて、そうした感情を共有し経験を積むことで、家族としての結びつきがより強まるのは間違いありません。この経験が、私にとって本当に価値のあるものだったと強く感じています。

家事の分量の考え方

家庭内での家事や育児について、多くの家庭が様々な課題を抱えていると思います。個人的な見解としては、家事と育児の負担は半分にしたいと考えています。そのためには、私が家事と育児の「80%を担うつもり」でいる必要があると考えています。

この80%という数字は、自分が完全に「把握している」家事と育児の範囲です。しかし、実際には全てを完璧に把握しているわけではなく、おそらく8割くらいだろうと考えています。残りの2割は見えていない所にあり、知らない家事もたくさんあるのです。

そのため、自分が80%を担っているつもりとしても、実際には全体の64%しかカバーしていないことになります。

さらに、すべての項目を完璧にはこなせていません。(私の場合)

たとえば洗濯を例に取ると、畳み忘れることがあったり、物を間違った場所に収納してしまうこともあります。洗い物も一つ残っていたり、ゴミ捨てに行ったけど、ゴミ袋を変え忘れていたり。

そのため、仮に自分が担当する部分の完了度が80%だとすると、64%×80%で実際には全体の約50%程度しか達成していないという計算になります。

なので8割自分がやっているつもりでちょうどいいという事なんです。

会社が考えないといけない事

家事、育児とどう向き合うか。会社が考えるべき点と個人が自身で決断すべきことがありますが、会社として土日に休めない状況は好ましくないと考えています。

仕事よりも大事なことがある時には、自由にお休みを取れるような体制が必要です。また、一般的に、美容室では朝から夜まで抜けることが難しいと思うのですが、必要な時には間で抜けて、家のことをできるような体制を会社として、また組織として整えるべきだと思います。

今までママさん美容師に対する環境については考え実行してきましたが、自分自身が父親であるにも関わらず、パパさん美容師への配慮が欠けていたなと反省しています。

美容師同士で結婚している人も多いですし、パパの働く環境も同様に重視し、それを会社の責任として組み入れていくことで結果、女性の活躍の支援にもつながるのではないかとも思います。

パパ美容師を抱える美容室経営者として

美容室経営者として、特にパパ美容師をサポートする体制については、実は私たちのサロンが開業当初から採用している完全自由シフトが、パパたちを強くサポートする仕組みになっていることに最近気づきました。

家事や育児に積極的に参加している男性スタッフが多く、彼らの日常や子供の話を聞いている中で、システムが実際に役立っていることを実感し、新たな

女性の活躍を応援し、働きやすい環境をととのえていくのはもちろんですが、母親側だけでなく、今後は育休の取得も含めて、パパ美容師も全面的にサポートできる体制をより一層強化していく必要があると感じています。

まとめ

仕事と家事や育児のベストバランスは家庭によって違うもので。奥様の考えもあり、自分の考えもあるため、しっかりとすり合わせなければなりません。

そいて自分自身が何を大事にしなければならないのか、それを見失ってしまってはいけません。

本当は家族を大事にしたかったのに、一生懸命に仕事をしていたら、いつの間にか仕事の目的を達成すること自体が目的になってしまうこともあります。

仕事に追われて後ろを振り向いた時に、家族が辛い思いをして不幸になっていたら、それはもう取り返しのつかないことです。

忙しいと大切なことを見失いがちですが、一度立ち止まって、自分にとって何が大事かを見直していただけたらと思います。

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